「タミータイム」という言葉をご存知でしょうか?
タミーとは英語で「お腹」という意味の単語で、タミータイムとは赤ちゃんをうつ伏せの状態にする時間のことを言うアメリカ発祥の遊びです。日本では「うつ伏せ遊び」などと言われています。
タミータイムには、赤ちゃんの成長を促す良い影響がたくさんあり、遊びの一つとしてタミータイム(うつ伏せ遊び)を取り入れるのが良いとされています。
この記事は、タミータイムがもたらす効果と楽しくできる遊び方について紹介します。
タミータイムの効果とは?
筋肉・呼吸器の発達
赤ちゃんがうつ伏せの姿勢になることで、首、肩、上半身などの筋肉を自然に鍛えることができ、ハイハイなど成長過程に必要な筋肉やバランス感覚も鍛えられます。
また、うつ伏せをすると背中が圧迫されないため背中側の肺が広がることで呼吸がしやすくなり、呼吸器の発達も促すと言われています。
うつ伏せ姿勢に慣れている子は口を閉じて腹式呼吸を行いやすくなり、口を閉じて呼吸=鼻呼吸をするというのは感染症の予防をはじめ、顔の歪みの予防にもなります。
成長の促進
タミータイムという遊びの中で、首すわりを促してあげることができます。赤ちゃんをうつ伏せにするとだんだん首を持ち上げるようになります。首の筋肉がついていくことで首すわりにつながっていきます。
また、うつ伏せで過ごすことが少なかった赤ちゃんはハイハイを開始する時期が遅れるとも言われており、寝返りやハイハイをほとんどせずにたっちする子も少なくありません。
うつ伏せすることで得られる筋肉・感覚が適切な時期に身についていないと、歩くようになってから転びやすくなる傾向があり、適切な時期に開始することの重要性が言われています。
頭蓋骨変形(絶壁)を予防
赤ちゃんの後頭部を床につけている時間を減らすことで頭蓋骨の変形(絶壁)の予防・改善にもなります。
絶壁対策は他にもあるので気になる方はぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
タミータイムはいつから始める?
赤ちゃんの成長を促すため欧米では新生児の頃から推奨されており、赤ちゃんの機嫌と体調が良ければ生後すぐから行ってもよいとされています。
ですが、赤ちゃんは成長過程で自然にうつ伏せの姿勢ができるようになるので、焦らず赤ちゃんの無理のないようにするのが基本です。新生児期から行うのが不安な方は、生後1か月ごろを目安に少しずつ始めてみても良いかもしれません。
タミータイムの遊び方
うつ伏せを初めてさせる時、どのような方法で行えば良いのかわからない方も多いのではないでしょうか?
うつ伏せ遊びにはいくつかのやり方がありますが、ここでは3つ紹介します。
お腹の上でうつ伏せにさせる
ママまたはパパのお腹の上でうつ伏せにします。赤ちゃんと体が向き合うように縦に抱っこをし、体を密着させながらママ(パパ)が仰向けに寝転がります。赤ちゃんの鼻口を塞がないように、苦しがっていないか表情を確認しながら行いましょう。
フラットなところで水平になると赤ちゃんにとって難易度が上がってしまうので、最初はソファの肘掛けなどに頭を乗せるような上半身を少し起こした状態で行うとやりやすいです。
このやり方は、ママ(パパ)と体がくっついた状態なので赤ちゃんも安心できます。首が座っていない低月齢の赤ちゃんとやる時はまずお腹の上から始めてみましょう。
ひざの上でうつ伏せにさせる
ママ(パパ)がソファや椅子に座っている体勢で、赤ちゃんが横になるようにひざの上でうつ伏せにします。赤ちゃん鼻口を塞がないように注意し、赤ちゃんのおしりに手を置いて落ち着く手助けをしてあげましょう。
床でうつ伏せにさせる
赤ちゃんを床に寝転ばせたら体をくるんと回転させうつ伏せにし、肩よりも前か肩と垂直の位置に赤ちゃんのひじを持ってきます。赤ちゃんと同じ目線まで下がり、目を合わせながら声をかけてあげましょう。
初めのうちは、バスタオルなどを胸の下に置いてあげると姿勢が安定します。赤ちゃんが慣れてきたら、音のするおもちゃや色の明るい色のものなどを使って興味をひかせて遊びましょう。
タミータイムは、最初は無理をさせず1日1回10秒程度からスタートしましょう。楽しそうにしていたら時間を延ばしたり回数を増やしていき、慣れてきたら赤ちゃんの様子を見ながら1日30分から1時間を目標に行いましょう。
朝起きたら行う、ミルクをあげる前に行うなどルーティン化して行うことで、1日にタミータイムを取り入れることができやすいです。
タミータイムを行う時の注意点
タミータイムを行う際は赤ちゃんが機嫌が良いときに、必ず赤ちゃんの側から離れないで顔色・呼吸などの様子を確認しましょう。窒息の危険があるので、やわらかい布団やマットの上では行わないようにしてください。顔の周りにもクッションや毛布など鼻や口を覆う恐れのあるものを置かないようにしましょう。
うつ伏せ遊びとうつ伏せ寝は違います。うつ伏せ寝は乳幼児突然死症候群(SIDS)などの危険がありますので、寝返りができない赤ちゃんがうつ伏せのまま寝てしまった場合、すぐに仰向け寝に戻してあげましょう。
また、うつ伏せはお腹が圧迫されて吐き戻ししやすいので、授乳後すぐは控えてしばらく時間を置いてから行いましょう。
赤ちゃんの体調を第一に考え、体調が悪い日は無理させずに休みましょう。
まとめ
赤ちゃんの発育や発達にメリットがいっぱいのタミータイム。
注意点を必ず守りながら、安全に楽しみながらたくさん遊ばせてあげてくださいね。
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