赤ちゃん連れでも安心！「ウェルカムベビーのお宿」で温泉デビューしました【宿泊レポ】山形・たちばなや編

赤ちゃんと一緒に旅行をすると、おむつやミルク、離乳食、衣類、ベビーカーなど、どうしても荷物が多くなってしまいますよね。

宿泊するお宿も悩みがちで、とくに温泉宿となるとベビーバスグッズやベビーベッドの有無も気になり、楽しみな反面赤ちゃんに優しいお宿なのか、家族全員がリラックスできるのか、さまざまな不安がつきものです。

宿泊施設の中には、赤ちゃん連れの旅行をサポートしてくれる「ウェルカムベビーのお宿」があることをご存知でしょうか？ 

ウェルカムベビーのお宿は、ベビーグッズやおもちゃが用意されていたり、赤ちゃん連れに嬉しい設備やサービスを利用できるようなお宿になっています。

先日、家族で山形県に温泉旅行に行き、山形唯一のウェルカムベビーのお宿である、あつみ温泉の「たちばなや」に宿泊してきました。

子どもが生まれてから県外に旅行に行くのが初めてだったのでとても不安だったのですが、子ども連れに優しいお宿でとても快適に過ごせました。

この記事は、ウェルカムベビーのお宿の魅力と、山形のあつみ温泉「たちばなや」の宿泊レポートをご紹介します！

ウェルカムベビーのお宿とは？

「ウェルカムベビーのお宿」は、赤ちゃんや小さな子どもを連れたファミリーが安心して利用、宿泊できるホテル・旅館・温泉施設で、多くの親御さんたちの「赤ちゃん連れの旅行に優しい宿泊施設がもっとあればいいのに」という声を反映して生まれた認定制度です。

この認定は、子育て支援を推進する「ミキハウス子育て総研株式会社」が運営しており、厳しい基準をクリアした施設だけが認定されます。施設やサービスの基準には、以下のようなものがあります。

お部屋の設備だけではなく、接客サービスや食事、お風呂など全100項目のうち70項目以上の基準を満たしている宿泊施設が、子ども連れに優しいお宿として「ウェルカムベビーのお宿」として認定されます。

このように認定することで子育てファミリーに優しい宿泊施設の普及を促し、子ども連れのファミリーが気軽に旅行に行ける応援をしています。

あつみ温泉「たちばなや」とは？

あつみ温泉は、山形県鶴岡市にある温泉地で開湯1300年以上の歴史ある温泉地です。

その温泉地にある「たちばなや」は創業300年以上あり、周囲が豊かな自然に囲まれた静かな山間に佇む老舗旅館です。過去には皇太子や上皇が宿泊したこともある歴史ある旅館です。

良質な温泉と山形の旬の味覚が楽しめる食事、豊かな自然を楽しみながら心からリラックスできる時間を提供してくれるのが魅力で、家族旅行や夫婦旅行、一人旅などさまざまなニーズに対応できる旅館です。

そして、たちばなやは山形県初で唯一のウェルカムベビー認定宿で、ウェルカムベビー専用客室があり、赤ちゃんや小さな子ども連れの家族も安心して宿泊できます。

歴史はありますが、ロビーや客室はとても綺麗でした。

たちばなやのウェルカムベビープランの詳細

１歳までのお子様は無料

赤ちゃんとの旅行でも、1歳までのお子様は宿泊無料というお得なプランになっています。2歳以上でも、税込2,200円の入館料で利用可能です。

朝夕の食事がお部屋で楽しめる

予約時にダイニング食プランと部屋食プランを選べるので、お部屋食プランを選択すると朝夕ともにお部屋で食事が楽しめます。

お部屋だと「食事中に赤ちゃんが騒いだらどうしよう…」という周りを気遣う心配も不要で、美味しいご飯を家族だけでゆっくり楽しめます。

赤ちゃん連れに優しい設備

たちばなやのウェルカムベビー専用客室には、赤ちゃん用の設備が揃っています。紙おむつやおしりふき、おむつ用ゴミ箱、おもちゃ、赤ちゃん用布団、そしてお子様用便座まで完備されており、無料貸し出しも多いのでたくさん持参しなくても安心して宿泊できます。

お部屋も畳で花瓶などの割れ物がなく、コンセンにもカバーが付いているので安心です。

赤ちゃん用イスも完備されているので離乳食など一緒にご飯も食べられます。

貸切展望露天風呂が１回無料で利用可能

赤ちゃんと一緒に温泉に入るのが初めての方、家族だけで温泉を楽しみたいという方に嬉しい貸切展望露天風呂がウェルカムベビープランだと1回無料で利用できます。

赤ちゃん用のバスチェアやマット、ベビー用ボディソープ・シャンプーも用意されているので、温泉デビューにピッタリで安心してお風呂タイムを楽しめます。

たちばなや宿泊レポ

今回わたしたちは、ウェルカムベビー＜朝夕お部屋食＞のプランを予約しました。

宿泊予約した後日に事前予約として、貸切露天風呂の時間の予約、おむつのサイズ、離乳食の有無の確認の電話がありました。

いつも家でのお風呂が19:00頃だったので温泉に入るのはその辺りにしようかなと思っていたのですが、夕食の時間が18:00〜19:00の間みたいだったので、ご飯をゆっくり食べた後に温泉という流れにすることにして、空いていた20:30〜の貸切露天風呂を予約しました。

15:00チェックインで予約し、14:45頃に旅館に到着しました。

旅館前で運転手以外荷物を持って降りて、駐車場に案内されるスタイルです。

夫が駐車場から来るまでとチェックインまで少し時間があったのでラウンジで待機。

ラウンジの奥に小上がり席があり、長距離運転で疲れた体だったのでゆっくり足を伸ばして休憩しました。チャイルドシートに固定されて動けなかった息子も体を伸ばせてハイハイで動き回っていました。

窓からは中庭が一望でき、季節の花々や緑が広がっていました。さらに、池には色とりどりの鯉が優雅に泳いでいて、見ているだけで癒される景色でした。

鯉やカモに餌やりもできるようです。中庭に自由に出れるのを知らなかったので近くで見れずもったいないことしました。

ラウンジの入り口にウェルカムこんにゃくが置いてあり、玉こんにゃくが山形名物ということでいただきました。

チェックインの時間になったのでお部屋に案内されました。

お部屋に行く前に、館内着の浴衣を選びました。女性用には色々な種類の浴衣・帯が置いてありとても迷いました。

お部屋に向かう途中の廊下に絵本がたくさん置いてありました。

今回宿泊したお部屋は「ひいらぎ」のお部屋です。

お部屋が二つに仕切れる造りで、３人だととても広く感じました。

Yogiboと謎のキャラクターのクッションがお出迎え。

ベビー用の布団が敷いてあり、おもちゃもたくさん置いていました。

ウェルカムベビー専用客室なのでアメニティ・備品もベビー用品が充実しています。

おむつ５枚もおしりふきも１泊するのには十分な量なので心配要らず！行き帰り道中の分だけ用意すればいいだけなので荷物にならず助かります。

ベビー用浴衣も貸してもらえ、７ヶ月の息子は80サイズでぴったりでした。

みんな浴衣に着替えて再びラウンジへ。夫はビールを購入し、わたしは美味しかった玉こんにゃくを。

しばらくゆっくりしたらお土産屋さんに行き、旅行で必ず買っているご当地マグネットとじぃじ・ばぁば用・自宅用とお土産を購入しました。

個人的なのですが、お土産屋さんにclassic beetleのミニカーが販売されていてとても興奮しました。

離乳食をあげる時間になったのでお部屋へ。

今回、離乳食は持参し、フリーズドライタイプを持っていきました。離乳食用の食器をお借りして作ったのですが、初の長距離の車移動に疲れたのか、いつもとご飯スケジュールが違ったからなのかチェアに座っても爆睡で全然起きませんでした。

離乳食をあげ終わったら、窓側の部屋にベビー布団を敷き夕寝をさせて、襖で仕切ってわたしたちは夕ご飯を堪能しました。

途中息子が泣いて起きちゃいましたが、おもちゃで遊ばせたりしてゆっくりご飯を食べれました。

ご飯の後はお風呂の準備をして貸切露天風呂へ。

露天風呂は星の湯でした。

貸切露天風呂にもベビー用ソープやシャンプー、ベビーチェア・マットがしっかり用意されており、脱衣所にはベビーベッドもあるので親の着替えやスキンケアの時はそこにいてもらえたので安心でした。

貸切露天風呂内の洗い場が一人用のシャワーブースしかなかったので、わたしが化粧を落としている間に先に夫と息子が体を洗い→わたしが洗い→露天風呂に合流という流れになりました。

９月上旬の暑い日でしたが、山だからなのか夜は少し風がありお湯に浸からないと肌寒かったです。お湯の温度は熱すぎずぬるすぎずで赤ちゃんが浸かってもちょうど良い温度でした。

ついつい長風呂しちゃいそうでしたが、60分という時間制限があったのと息子がのぼせないうちにあがりました。

わたしが着替えて息子にボディクリームを塗ってるときに、やらかしたことに気づきました。

おむつを部屋から持ってくるのを忘れたのです…

思考停止。どうしようどうしようとアワアワしましたが、さすがに下半身すっぽんぽんでお部屋に戻るわけにもいかないのでとりあえず持ってきたハンドタオルを巻き付けて、隠しながらお部屋に戻りました。

体もぽかぽかなのといつもと環境が違うからなのかミルク飲みながら寝落ちした息子を布団に寝かせて、さぁ自由時間だ！となりましたが長距離運転の影響で疲れてわたしたちもすぐ寝ちゃいました。

翌日、大浴場が朝4:00から入れるので早起きして息子が起きる前に一人で朝風呂に行きました。

4:30頃だったのでほぼ人が居ずのびのびゆっくりと温泉を堪能しました。

ちなみに大浴場にもベビーソープ・シャンプー、ベビーチェアが置いてありました。

お部屋に戻ったときに息子の寝相が相変わらず悪かったので思わずパシャリ。畳の上の敷布団なので落ちる心配もないし位置を直さなくてもよかったのでわたしも熟睡できた気がします。

身なりを準備していたら夫と息子が起きたので離乳食とミルクをあげて、バタバタと帰り支度をしていたら大人の朝ご飯の時間になりお部屋に運ばれてきました。

ご飯のお供がたくさん！

ご飯は山形のブランド米「つや姫」で名前の通りつやつやで、そのまま食べても美味しかったです。

個人的に、山形の郷土料理の「芋煮」がとても美味しかったです。

朝ご飯でお腹パンパンになった後は、引き続き帰り支度の続きを。

息子を着替えさせてチェックアウトしました。

駐車場まで車で送迎があるので、暑い中歩かず助かりました。

今回時間がなくて周辺の観光ができなかったのですが、ホテルの近くに緑や川があるので朝散歩に行きたかったなぁと思いました。

ウェルカムベビープランの良かった点

今回、わたしたちが宿泊したウェルカムベビープランですが、良かった点がとても多くありました。

お部屋のアメニティ・備品・対応が充実している

以前違う宿泊施設に泊まった時は、ベビーソープやベビーチェア、哺乳瓶洗浄消毒に使うものなど不安でたくさん持って行き、荷物が大量になっていました。

宿泊レポのところでも書きましたが、アメニティとお部屋備品が赤ちゃん連れに嬉しいものが揃っており、荷物が最小限で済んだのがとても助かりました。

おむつも足りない場合、1泊につき追加で5枚まではもらうことができるそうなので、宿にいる時のおむつの心配は必要ありません。

母乳の方など哺乳瓶を使わない方はもっと荷物を減らせそうですね。

哺乳瓶の消毒も、普段消毒液での消毒ではない方でも、フロントに持って行くと煮沸消毒してもらえます。15分ほどでお部屋に持ってきてくれるので急ぎの時や本数多い時など助かりました。

今回離乳食を持参しましたが、たちばなやでは有料で朝夕と離乳食も用意してもらえます。

アレルギー対応はもちろん、月齢やお子さんの好みに合わせて作ってくれるとのことです。旅行先でも安心して離乳食をあげれるのはありがたいですよね。

また、離乳食を持参する方も食器やスプーンなど貸していただけるので荷物が増えず安心です。レンジも対応可能だそうです。

スプーンが少し大きめだったので、離乳食初期の方やスプーンが変わると食べてくれないかもと心配な方はマイスプーンだけ持参すればさらに安心だと思います。

スタッフの方も、息子が起きている時は手を振ったりお話ししてくれ、寝ている時は静かに対応してくれたりととても親切でした。

離乳食をあげた後、持参した離乳食用のスプーンと大さじスプーンをうっかり借りた食器の上に置いたまま忘れてしまっていたのですが、朝ご飯の器の回収の際にさりげなく洗ってテーブルに置いてくださっていて、こういう細かな気配りが本当に嬉しかったです。

部屋が仕切って二部屋になる

今回わたしたちが宿泊したのは、襖で仕切ると独立した空間になるお部屋でした。

カーテンを閉めて襖を閉めると寝かしつけに最適な環境で、子どもを寝かしつけした後ももう一つの部屋を明るくして夫婦でゆっくりすることができます。

他のお部屋の造りがわからず部屋によって異なる可能性があるので、予約時に確認すると安心だと思います。

貸し切り露天風呂が無料で使える

ウェルカムベビープランでは通常3,300円の貸し切り露天風呂を1回無料で使用することができるので、周りに気を遣わず息子の温泉デビューができました。

旅館のおすすめで、電気を消すと星空を楽しめると書いてあり、天気も良かったので試してみると「星の湯」という名前の通り夜空に一面の星空が見えました。

ずっと温泉に浸かりながら見ていたいと思えるほど最高な景色でした。

まとめ

小さい子どもを連れての旅行は何かと大変ですが、たちばなやのウェルカムベビープランは、赤ちゃん連れにとって本当に嬉しい対応で、リフレッシュもできてとても楽しい温泉旅行になりました。

今回は山形県にある「たちばなや」をご紹介しましたが、ウェルカムベビーのお宿に認定された宿泊施設は日本各地に他にもたくさんあります。

宿泊先の滞在も含めて楽しい旅行になるように、宿泊施設を探す際はウェルカムベビーのお宿をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。